ffmpegのライセンス料支払いを回避したいので各個人として利用していただく形をとっています。 簡単にインストールする方法も紹介していますので諦めずにお付き合いください。
merge-video.bat
を実行する一度ffmpegの準備が終わればアプリから出力したものを何度かクリックするだけで済むようになります。
既にインストール済みであればスキップできます。その場合、Windowsの環境変数(PATH)にffmpegが登録されている必要があります。PATHに未登録の場合は以下の手順でインストールしていきましょう。
Windowsに備え付けのパッケージマネージャ機能を使って少ない手間でインストールできます
インストールには 170MBほどのストレージ容量 が必要になります
手順
cmd
と打ち込んでエンターキーを押します(コマンドプロンプトを起動します)winget install ffmpeg
と入力してエンターキーを押します(ffmpegをインストールします)
Y
を入力しエンターキーを押しますcmd
と打ち込んでエンターキーを押す)ffmpeg
と入力してエンターキーを押します。バージョンやコピーライトなどがずらずらっと表示されたら正常にインストールできています動画はエクスポート方法「動画コンテ」を追加すると出力できます。ここではチャプターテキストについて説明していきます。
絵コンテのカットに「シーン区切りに指定」を指定すると、エクスポート時に動画用チャプターとして認識されます。シーン区切りまでの区間を自動でチャプターの時間として計算してくれます。
カットをシーン区切りに指定する操作方法は…
のいずれかから「シーン区切りに指定」を選択します。同じカットに対してもう一度「シーン区切りに指定」を選択すると指定を解除できます。
シーン区切りに指定されたカットから次のシーン区切りに指定されたカットまでをチャプターとして認識して動画用チャプターテキストが出力されます。
merge-video.bat
を実行する参考例)
ffmpeg -y -i test_2024-09-28.mp4 -i test_chapters_2024-09-28.txt -map_metadata 1 -c copy test_chapters_2024-09-28.mp4
説明
-i
の後ろにあるファイル名が入力したい動画ファイル名です-i
の後ろはチャプターテキストのファイル名です-c copy
の後ろにあるファイル名が出力したいファイル名です-y
確認無しに出力ファイルを上書きする-i
入力ファイルの指定する-c copy
の指定は動画や音声をそのままコピーするオプションです-map_metadata 1
1番目(0始まりのため二つ目の -i
の後ろ)に指定されたファイルを使ってメタデータを設定するオプションですエクスプローラーから merge-video_{日付}.bat
をダブルクリックすると実行できます。
ファイルを右クリックして「メモ帳で編集」を選ぶとどんな処理が実行されるのか中身を確認できます。
確認)WindowsのSmartScreen機能によって.batファイルの実行が止められます。表示された「詳細情報」部分をクリックすると「実行」ボタンが表示されますので押すとそのまま処理を進められます。
あくまで安全に実行できると考えていますが、セキュリティ的な確認ポイントは
- 本ページで紹介した手順でインストールした ffmpeg は安全であるか
- Starryboardアプリが出力した .bat ファイルに不正な指令が含まれていないか
- Starryboardアプリが出力したmp4やchapter.txtにffmpegの脆弱性等を利用した動作が含まれていないか
の3点が懸念されます。それらについて説明すると
- winget経由でインストールしたffmpegがどうビルドしているのかの説明
- https://www.gyan.dev/ffmpeg/builds/#about-these-builds
- Starryboardが出力する動画は UniversalWindowsPlatform SDK が提供する MediaComposition 機能を通じて出力しています
- .bat ファイルはメモ帳などで開いて確認できます。ffmpeg をオプションを付けて呼び出しています